「VISIONS of JAPAN SHIBATA Toshio」光琳社、「ポトマックコクトー澁澤龍彦訳・河出文庫、「Seven & 8mm」Andrew Kevin Walker(洋書)、「ロシア文学全集35 古典文学集」を計1100円で購入。

倒産した光琳社の本が首都圏の新古書店でたたき売りされていたのは五年程前のことらしい。その頃は古本にふれることのない生活をおくっていたため、たたき売りの恩恵にあずかることはなかった。ところが、最近仙台の新古書店光琳社の本をよく見かける。このあたりの本の流通はいったいどうなっているのだろうか。不思議だ。

しかし、柴田敏雄の写真集は文句無しにいい。
被写体の選択は今はやりの「廃虚」「工場」といったところと共通するものを持っているのだろうが、それらを被写体として選んだ作品の大半が対象自体の持つ魅力によって辛うじて成り立っているのとは対称的な作品である。