毛民国

近くで全品500円セールをやっていた。
「不思議のひと触れ」シオドア・スタージョン河出書房新社"奇想コレクション"
「日本架空伝承人名事典」平凡社
「中国妖怪人物事典」実吉達郎講談社
「怪奇鳥獣図巻」工作舎
平凡社版中国の古典シリーズ4 抱朴子 列仙伝・神仙伝 山海経
を購入。
ついこの前、なかなかタイミングが合わず買いそびれていた「鬼趣談義」を購入したばかりで、そろそろ中国の志怪ものも読んでみようかと思っていただけに、今日の買いものはうれしい。


「日本架空伝承人名事典」はまさに事典といった趣。原典からの引用もしっかりしている。一方「中国妖怪人物事典」の方は事典というにはなんだか心許ない。それぞれの項目がエッセイのようだ。ただ、中国の古典から諸星大二郎までカバーしてる雑食ぶりはすさまじい。こんなことを考えながらふとこの著者のホームページを見てみると、なんと、年末にやってる超常現象の番組なんかでよく見る未確認動物のおじさんであった。そう考えると「妖怪事典」の事典にしてはまったくゆるい文章にも急に親しみがわいてきた。

山海経」の"毛民国"の挿絵がよい。どう考えてもかわいらしい顔が乗っかっているべき、猿のような胴体に長髪のおっさんの頭がついている。