数学は不完全か。

「タイムスリップ・コンビナート」は有り体にいうと幻想と現実が交錯する小説ですが、その現実の方についていけず、自分が読みながら夢を見そうでした。
また、岩波文庫ゲーデル 不完全性定理 (岩波文庫)を読み、

ゲーデルの定理を深く理解しようとするのならば、まず、数学論と一切切り離された数学的不完全性定理を理解し、その上で、自分の数学観に基づいて自分の数学論的不完全性定理を持つしかない。

との一節に納得。


数学や物理学はちょっとかじっただけだと神秘的な感じがしたりするかもしれません。しかし本来、世界をロマンが入り込む余地のないように記述しようとしたのが数学だったり物理学だったりするわけで、そこではきっとロマンよりもっといいものが待っているのでしょう。