規則的不規則

雨が降らないようにするためには、雨が降っても問題ないように準備を整えておけばよい。事故に遭わないためには、見らるとまずいけど必要なものを処分してしまえばいい。

  • 今日の買いもの

刑務所の中

刑務所の中

各100円

  • このところ読みたくなった本

 『城』カフカ
 『ドストエフスキー詩学』ミハイール・バフチーン
 『ぬるーい地獄の歩き方 (文春文庫)松尾スズキ

  • 今日の読書

わからなくなってきました

わからなくなってきました

 「スーパーでよく会うおっさんがいる。私の生活はかなり不規則だし、数件ある近所ののスーパーの中からその日行くスーパーをランダムで選ぶので、そんな人間とわざわざ頻繁に会うおっさんが気になってしかたがない。考えられる可能性は次の二つ。

  1. おっさんがずーっとスーパーにいる。
  2. おっさんと私の生活リズムが同じ。

1はただのばかではないか。もしかすると慎重にものを考える人なのかもしれないが、それでも慎重過ぎることを人はばかと呼ぶこともある。そしてこの説には重大な欠点がある。私はそのおっさんが帰るところを目撃してしまったのだ。スーパーにずっといる人がスーパーから帰るはずがない。
2は十分にありえる話だ。いくら不規則といっても、百万人も人のいる仙台で、一人くらい同じ不規則さで生活する人間がいてもよいではないか。しかし、問題は私と同じくらい不規則な生活をしているのが”おっさん”だということだ。
どちらの場合にしてもそこからはどうしようもなくだめな感じが伝わってくるのである。」
と、これは僕が適当に作った文章ですが、こんな感じのことがもっとタイトな文章でたくさん書かれた本でした。大声を出して笑えるわけではないんですが、文章というよりむしろこの人の考え方が癖になります。この人が考えたことを追体験したくて、ついページをめくってしまうのです。いまならこの人の本は100円で買えることが多いです。うちにも何冊かストックがあります。まだしばらくは考え方の追体験ができると思うと、なんだかうれしくなります。